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etoile brillante

2017.3.21 記事(番組観覧の件)追加&概要に追記 3.22(お知らせ)追加いたしました。

ソラにツキ ~ 悟らずの空(初演) / 天満月のネコ ~

前回、劇団ジャングルベル・シアター(以下ジャンベル)さんの舞台に程嶋しづマさんがご出演し、多種多様な役で…と書き、ジャンベルさんでは6作品に出演しておられますが、今回は主役を演じた

2011年上演「悟らずの空」
2013年上演「天満月のネコ」

について触れたいと思います。

DVDがジャンベルさんのWebでも販売されており、機会があれば是非ご覧いただきたいので極力抑えてはいるものの、若干のネタバレも含みますので御注意を。

 ●2011年「悟らずの空」

ジャンベル版西遊記で、程嶋さんは三蔵法師を演じました。三蔵法師というと清廉潔白なイメージがあり、それに沿って…かと思いきや内面では少年時代のトラウマからくるダークな部分があって完全に「白」というわけでなく、旅の途中で色々な出来事に遭遇し、向き合っていくという役です。
(誠実さや清廉さと心の闇を併せ持ち、苦悩しつつも前を向き成長していく、という点では、心の闇となった部分は違うものの、個人的には程嶋さんの声優としての代表的なキャラクターである、ファイナルファンタジーのセシルを思わせる役かな、とも思えます)

真っ直ぐな透明感と深い闇、清濁併せ持った人物の見せ方、登場人物の心情の変化といったコントラストを非常に素晴らしく描き出す程嶋さんの演技があるからこそ、終盤の三蔵がトラウマや迷いを悟空たちに吐露する場面からラストシーンまでの流れに関しては胸を打たれ、心動かされるものがあり、劇場で観ていた時は泣いてしまいました…。

また、ラストシーンでのセリフは筆者の座右の銘でもあります。
このお話の三蔵だからこそ言える言葉。それが程嶋さんの淀みない声で発されるからこそ、より心にしみわたるものになったのかもしれません。

なお、「悟らずの空」は今年の秋に再演が決定しました!程嶋さんがご出演されるのか、ご出演された際は継続して三蔵役になるのかは現段階では分かりませんが…ご出演の有無問わずぜひ拝見させていただきたいと思います。  

※9月14日追記:2015年版も初演時に引き続き程嶋しづマさんのご出演が発表されました。なお役には変更があり、2015年版では「孫悟空」を演じられるとのことです!

●2013年「天満月のネコ」

この作品は…ご本人のルックス通りとも言えますが…「カワカッコいい」程嶋さんを堪能できます!レグルスです!です!スコティッシュフォールドです!

簡単にいうと家出猫が恋に落ちていき、色々な出来事に巻き込まれながらもレグルスの真っ直ぐさに周りの者も巻き込みつつ…というお話です。
とにかく、登場人物の仕草がネコ(以外もいるけど)そのもので。猫ジャラシの場面とか!

レグルスは人間に飼われて育った猫の設定で、前半人間だと思い込んでいた、という設定があるのですが、筆者の生活環境にずーっと外に出たことがなく、みんなに可愛がられている猫がいて、今思うと仕草がまるで前半のレグルスにそっくりなんです。
あと劇場で観ていて気づかずDVDで気付きましたが、地面?軒下?に隠れて様子を伺う時の仕草、目や体の動きが本当にネコそのもので!

ジャンベルさんでメインの役どころで出演している3作品で演じた役の中では精神的な陰の部分やブレが少ない役で、無垢、前向きさ、だからこその強さを真っ直ぐに感じさせる演技で、観ていて元気になるとともに素直にガンバレ!と応援したくなりました。

また、それとは逆に、心無い人間に途中暴行を振るわれる場面がありますが、ここは人間と猫の体格の差が見て取れる演技もありましたし、何よりあまりに痛々しく、生で観ていて本当につらかった場面です。
前回の「おとぎ夜話」での感想でも触れましたが、まっすぐや純粋さなどの正・陽の要素だけでなく、痛みや苦しみなどの負・陰の要素までもダイレクトに観客に伝えてしまう表現力も、程嶋さんの魅力の一つであると思っています。

 

前回書かせていただいた大山さんや落ち武者の役、今回の三蔵とレグルス、どれをとっても毛色が違う役ですが、これだけ多彩な役を舞台上でさらりと高水準に作り上げる程嶋さんには毎回唸らされてばかりです。

だからこそ毎回観たい、次も観たい…と思わされますし、実際に劇場に足を運んでしまいます。

もう一つ、ジャンベルさんの舞台でメインの役で出演している「ヒュウガノココロ」についても前回少し触れているものの、この記事でもう少し触れようと思いましたが、次回以降、別の舞台と合わせて触れようと思います。これもまた上記の三蔵、レグルスとは全く違う役でした(物語中で大きく、強く成長する点は前述の2つの役と共通していますが、少なくとも雰囲気に関しては本当にガラッと違います)

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