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etoile brillante

2017.3.21 記事(番組観覧の件)追加&概要に追記 3.22(お知らせ)追加いたしました。

オオモリとトクモリ ~ ゴールデン バード バラード ~

舞台の紹介の更新が終了し、まとめを書いていた…ところですが、まとめを書きあぐねる間に程嶋しづマさんが新たに舞台にご出演されて、舞台も程嶋さんも素晴らしい出来だし、多少ですが今回の舞台の内容をまとめに折り込みたいので、書きました。

※2016年4月にDVDを観て、劇場で観て呼称などを勘違いして覚えていた場所があったので訂正いたしました。申し訳ありません…

 
空飛ぶ猫☆魂さんの「ゴールデン バード バラード」です。
 
2015年2月に上演された舞台「隣人の奏でる和音」の脚本および演出を担当された西永貴文さんが主宰されているユニットさんで、2月の舞台がとても筆者好みだったのでとても楽しみにしておりました。
 
コメディもサスペンスもありで、その配分がちょうどよくできていて飽きずに楽しめて。下手なコントよりも面白いとも思いました。そして最後は家族愛、人生のあり方のメッセージもあって心温まる。
 
役者さんも、今回全て男性でしたが、20代の若い方からベテランの方まで揃っていたけれど、みなさん本当に素晴らしく。誰一人違和感を覚えないどころかアテ書きしているのかな?と思っているくらいにぴったりとハマっていることに驚愕です。
 
…ここからは程嶋さんの役やストーリーについて触れます。ネタバレが登場するので、これからDVDなどでご覧になる予定がある方はこの先お読みにならないでください。
※劇場でDVDの予約受付されておりましたが、今後もし、通販などで発売される可能性があれば、ということで…
 
 
今回、程嶋さんが演じた役は、
九里幸雄(くのりゆきお)さん。
壮年男性。
 
職業は…
 
ヤクザです!(名前の漢字の幸せ、という感じが一切しない職業です…!)
 
事前情報で、今まで程嶋さんが演ったことのない役、とか、公演直前にヤクザ役と判明したりしたのですが…正直、ヤクザはヤクザでも爽やかヤクザ的なキャラ(?)などと想像していたのですが…甘かった。
 
本気で典型的ヤクザを演じられていて…若頭。部下(三品さん。おバカさんだけど純粋でお茶目)を引き連れて。
 
舞台上ではバックボーンについては語られませんでしたが、劇場で販売されたパンフレットの役の紹介に「裏の世界で伝説を残し周りからは恐れられている」とあり、程嶋さんの挙動や口調からそれだけの存在感・風格を醸し出していました。表情も常に不機嫌そうで、ああいう人たち特有の目が据わりつつもギラついた感じだし、声もいつになくドスが効いて話し方もぶっきら棒なところもあり凄んだところもあり…というかとても恐ろしい。
 
ゾワッと鳥肌。
 
驚天動地。
 
確かに過去に筆者が見てきた程嶋さんの役ではないうえに番組などで見るご本人のキャラクターともまったく違っていて。(特に、声のお仕事のイメージが強い方はびっくりするかと…事務所サイトのボイスサンプルに万引き?したチンピラじみたものはありますが、ヤンキーの、しかも弱い人がイキがってる感じで仲間呼んだらへたれてましたしね…。そのボイスともまた違う感じ)
 
作中では喫茶店で砂糖とか片栗粉じゃない「白い粉」の売買とか、改変前の時間では森松家(主役の一家)の父親でもある店主に対して、店内で起こった事件を他言したら息子を殺す、と脅迫する(去り際に言うし、この時の演技が感情抑えた感じでありつつも、最後に「息子を殺す」を印象付けるように話すからこそ、秘めた凶暴性みたいなものを感じてまた怖い)、銃を携帯している…とんでもなく悪い人。
 

▼▽warning!!▽▼  この後は舞台終盤・結末までのネタバレを含むため該当箇所は文字色を変えております!今後DVDなどでご覧になる予定がある方、再演の機会がある際に情報がない状態でご覧になりたい方はご注意ください!!

 
しかし、ただ凶悪で恐ろしいだけではなく…適切な言い方かはわかりませんが人間味もある人、とも思いました。
 
基本的に、改変前の時間で脅迫をした前後以外ではガラの悪い感じではあるものの、森松家に対して悪い対応はほぼしていないし、居合わせた別のお客さんに対しても、ある場面までは比較的紳士的な感じで、コーヒーを「きみたちも飲むといい」と勧めてしまうほどなので、カタギには手を出さない主義なのかもしれません。
 
改変中の時間軸においてはとくに森松家次男の二郎をたいそう気に入り、組に勧誘したり、挙句父親にまで組に欲しいとお願いしたり、二郎の言うことを絶対的に信頼してしまいます。(三品が二郎と争いになった際はソファーを持ち上げて暴れて怒り狂うほど…そして若に気に入られる二郎に嫉妬して錯乱してしまう三品も…)
 
また、もともとお父さんのコーヒーをとても気に入っていて、長男の一郎作のナポリタンに対してはスタンディングオベーションでべた褒め!
(ただしナポリタンとコーヒーの製作者を入れ替えると評価が逆に…サタンなナポリタン!改変前。ただ、苦言は呈したけど暴行や暴言はなかった。ちなみに今回の記事タイトルもナポリタンにちなんだものです)
 
チャゲアスASKAさん好きだったりね(アレつながり…)。
二郎って聞いて小柳ルミ子さんの今更ジロー歌ったりね(ここ程嶋さん歌います!前、ミュージカル御出演の際も思ったのですが、歌っても良い声なのでもっと舞台で歌う場面も見てみたいなあ、と思っています)
コーヒーの作り方見学で渡辺篤史さんの真似したりね。
 
そして、逮捕時森松家に一人一言ずつ残し、三品に「お前なんか知らん!(お前は誰だ?って感じのニュアンスで)」って言うのも彼なりの情かなぁと解釈。騒動が起きた際に嫉妬から錯乱した三品に「若なんか知らない!」と言われて銃を向けられたのもあるのもしれませんが、それよりも、おそらく他人として接することで三品を警察から守ろうとしてたのかな、と思いました。(そしてそれを全てパーにして、お前は本当にバカだなと言われるのも三品らしくてよかったです)
 
…と、役の紹介が続いてしまいましたが、犯罪(者)・暴力性と人間味や情。そんな相反する要素のある複雑な役、そして今まで全く演じたことがない職業かつ普段のご本人のキャラクターとも全く違う役を(これだけしっかりと仕上げているので無論見えないところでは相当努力されたと思いますが…)いつもと変わらず、目を惹き、心を奪う演技で演じきる程嶋さん。
 
また、(よく書いていることですが)今回も、恐怖心を観客側に与える、観客を笑わせる、驚かせるちょっとホロリとさせる…場面のメリハリのつけ方、九里さんが持つ多様性の見せ方が絶妙だなと感じ、なによりご本人含め実力派揃いの錚々たるメンバー12名の中、存在が埋もれることないどころか、独自色を明確に打ち出せるあたり、流石だな!と改めて思わされました。
 
九里さん、「こわおもしろカッコよかった」と思ってしまっている自分がいて。今までならこういう役は個人的には嫌いだったけど、今回の舞台を観ていて、程嶋さんの演技の賜物か、なんだかとても好きになってしまいました。
 
前の4月の舞台の落ち武者の役もそうですが、最近、なんというか「男臭い」感じの役が続いているような気がしますが…なんだかとても魅力的に感じてしまう。
 
そういったことを踏まえて、より一層来月11月にご出演される「悟らずの空」にも期待が高まります。前回は三蔵法師役で、これもまた素晴らしかったですが、今回は孫悟空を演じるとのことで。初見のイメージだと飄々としつつも、男性性もある役、というイメージなので。
 
さて、程嶋さんは悟空をどのように演じるか?どのように仕上げてくるのか?程嶋さん版悟空、オラワクワクすんぞ!と同姓同名の有名な彼の言葉を借りて…。
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